続・産婆ママの育児日記 Vol.4 子離れについて
2011年11月26日 スタッフ
みなさん、こんにちは。
秋の気配を感じることなく、この2、3日で一気に冬の訪れを感じる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?
空気が乾燥するこの時期、「風邪をひいたのですが…。」という電話が毎日かかってきます。
まずは内科を受診し(妊娠中・授乳中と伝えてくださいね)、薬を処方してもらってください。
最近の内科の医師も妊娠中・授乳中に合わせた薬を処方していただけるので、薬を服用して早めに治しましょうね。
本当に大丈夫かな…と心配されるようであれば、当院まで電話していただければ対応します。
風邪をひかないようにするためにも、外から帰ってきたら、うがい・手洗いをしっかり行っていきましょうね。
我が家の子供達は元気いっぱい? 鼻水は出ていますが、毎日楽しく保育園に行っています。
最近では、娘(1歳6カ月)も単語を話すようになり、会話することが楽しい毎日です。
さて、今回は「親離れ」について少しお話しようと思います。
当院では、妊娠35週以降の妊婦健診の時に「NST」と言って赤ちゃんの心音とお母さんのおなかの張りをチェックする機械をつけます。
この時間を利用してスタッフがおっぱいチェックや入院までのお話などなど…、行うのですが、最近経産婦さんで「お産の事は大丈夫なのですが、上の子のことが心配で・・・」とおっしゃる方が何人かおられました。
2人目を妊娠した後、上の子に「赤ちゃんが出来たよ」と話をすると、上の子はそれまでとは違った様子を見せます。
母親に対して依存的になって甘えたり、出来るようになっていたこと(トイレトレーニング・ひとり遊び・着替え・食事など)をしなくなったり、乱暴なふるまいなどが目立つようになってきます。
母親も自分に全面的に依存して育ってきた上の子を、家において入院できない…、と考えてしまうそうです。
母親もそのようなわが子を見て「かわいそう…。」と思ってしまい、そのような状態がずるずる続くと、なかなか子供が母親から離れられない事が多いそうです。
では、このような時にどうしたらよいでしょうか?
他人に多く触れさせるほうが早く慣れると考えられる方が多くいるようですが、いざ意図的に他人に慣れさせようとしても、子供は混乱して親子ともストレスが募るだけです。
だからといって、親子で引きこもるのも決してよいことではないと思います。
それだったら、私は子供をご主人やご両親に預けることをお勧めします。
ただ、いきなり長時間預けると、子供がパニックを起こして泣いたり、泣き過ぎて吐いたりして、託されたご主人やご両親が懲りてそれっきりになりがちです。
なので、最初は「お散歩に行こう」と言って、10分~20分母親と離すだけでも母親は息抜きが出来、ストレスが軽減されます。
そうして少しずつ時間をのばしていくと・・・、だんだん子供も家に母親が待っていると思えば視野が外に向き始め、冒険し始めるものです。そうして子供は親離れをしていくようです。
「ご主人の仕事が忙しく、あまり頼りに出来ない」「転勤でこっちに来たばかり、実家も離れている」とおっしゃって、なかなか親離れが出来ない状況下にいられる方も多いと思います。
そのような方には有料ですが、託児所を利用するのも手です。
よかったら、託児所を利用して子供に少しずつ視野を広げてもらうというのも手ですね。
妊娠後期になるとお母さんも体のことが不安になってきたりします。
それを子供はすぐに察知し子供も不安が募ってきます。
早い段階から少しずつ慣らしていくと出産間際に慌てなくてすむと思います。
子供も他人の手を借りることによっていろいろなことを学習していきます。
決してマイナスばかりではありませんよ。
我が家の場合は、主人が子供達になついているので、あまり「母親に執着する」ということはありませんでした。
有難いな・・・、と思う反面淋しさも。ただ、必要な時には「ママ~(^0^)/」と言って寄ってくれます(たいがいは「お腹が空いた~、ごはんまだ~」ですけどね)。
毎日たくましく成長し続けている子供達を見ると、いつかは巣立っていくのだろうな・・・、とたまに「キュン」とくるものです(まだまだ20年くらいは先の話でしょうが)。
その頃までは、つかず離れずの関係でいたいものです。
(助産師 林 礼子)
Other diaries
その外のおはなしも、是非お読みください。
Mission
みちおかレディースクリニックは
出産を通じて一生の付きあいが生まれる
お母さんと赤ちゃんの第2の家を
目指しています
「病院(ホスピタル)」の語源は「ホテル」と同じ「ホスピス(宿)」と言われています。
だからこそ、私達は物心両面で、みなさまの出産、育児のサポートを行い、人のぬくもりを感じる家でありたいと思っています。