【夏の音】

今年も残すところ約4ヶ月。
お盆も過ぎて朝晩に吹く風が少し心地よく感じられてきたように思います。
まだまだ日中は残暑厳しく、日差しが肌を刺すような暑さが続いていますので体調を崩されませんように…。

毎年夏になると、いかに夏を快適に過ごせるか?と考えるのですが、今夏は特に猛暑日が続くと聞いていたので、例年になく早い時期から対策を考えていました。
昨年は部屋の中を青色小物や空色の壁紙で目を通して涼しくなるよう手を加えましたが、既に色々やりつくした為か今年は全く案が浮かばず…
そんなある日「チリ～ン」と涼しげな風鈴の音が聞こえて来ました。
我が家も夏になると吊るしていたのを思い出しどこか懐かしくなりました。

最近あまり見掛けなくなったように感じますが、日本の夏を象徴する風情ある物のひとつであった風鈴。
歴史は古く江戸時代まで遡ります。
代表的な風鈴として銅製の「南部風鈴」とガラス細工の「江戸風鈴」。
その起源は中国で仏教の伝来と一緒に日本に来たと言われています。
夏の風情を感じる物としてでは無く「魔除け」だったそうです。
または吉凶を占う道具としても使用されていたそうです。
まだまだ調べれば奥が深いと思うと小さな風鈴ですがとても大きな意味を持っている事にまた違う思いを感じる事が出来ました。
次は秋を感じられる物を探して秋の風情を楽しみたいと思います。

(アメニティ　馬場　直美)