親の心子知らず・・・

先日海峡メッセ下関で公開されている『人体の不思議展』へ行ってきました。

自分の「からだ」「命」の大切さを見つめ直し健康であることの素晴らしさを感じてもらえたら・・・願わくば、医学に関心をもって「将来お医者さんになりたい!!」なんて思ってくれたら・・・
今年受験生の長女も少しは勉強に身が入るのでは?
という親のエゴで子ども3人を連れて行く予定がそうはいかず、全く興味を示すことなく体育会系の長女と次女はその日も部活へ出掛けて行きました。
結局、三女と2人で行くことにしました。

会場では「プラストミック標本」という新技術で作られた本物の人体の標本が多数展示されていました。これらは生前からの意思に基づく献体で大変貴重なものでした。
筋肉や骨格、神経系、頭部、消化器系、呼吸器系・・全ての標本がありました。
なかでも血管の標本に私は一番関心を持ちました。
毛細血管に至るまで細かな血管も見ることができ、人体の構造や巧妙な仕組みの素晴らしさに感動していました。
その時です「かーちゃん!!」と三女の声が・・「やはり子どもは感受性が強いのね・・・やっぱり連れてきてよかったんだ!!」と思い「どうした???」と聞くと「65歳の証明の券って私がもらえるのは2月28日?3月1日?」と・・・ハア??・・
何でも入場券を購入する際65歳以上の方が証明書を提示して料金が安くなっていたとの事。
娘は2月29日生まれ。
65歳になったときうるう年ではないから65歳の証明書はいつもらえるんだろう???と・・・入場してからずっと自分が65歳になったときにうるう年かどうかの計算をしていた様子・・・オイオイオイ!!
はるばる海を渡って医学に関心を持つことに期待しつつ車を飛ばした私の努力はなんだったのぉぉぉぉぉ!!

もう子どもに期待するのは辞めました。産まれたときの原点の気持ちにもどり人体展で学んだ健康であることの素晴らしさありがたさを感じながら子育てをしようと心に誓った一日になりました。
　　　　　　　　　　　　　　(受付　事務　谷山　久美子)