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初めての妊娠・出産

2015年10月16日 スタッフ

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みなさんこんにちは。朝晩が冷え込み1日の寒暖の差が激しくなってきましたがいかがお過ごしですか?
私の最近の大イベントとして実家で飼っている愛犬の鈴ちゃんの初めての妊娠・出産を、経験しました。
7月の下旬頃から太ってきたなぁと感じていましたが、まさかと思い8月上旬に病院へ連れていくと、なんとご懐妊!犬の妊娠期間は約60日と言われていますが正確な予定日が決まらず、生理開始日からおそらく8月下旬~9月上旬が予定日であろうと予測しました。
だんだんお腹は大きくなり、赤ちゃんがモゾモゾ動いているのが目で見て分かるほどになりました。
そこで鈴ちゃんは出産に向けてつんつるてんです。

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8月24日夜中頃から様子がおかしく、陣痛が来始めていました。
昼頃には息も荒くなっていましたが、まだ生まれる気配はありません。
鈴ちゃんの好きな場所=安心できる場所=お産が進みやすい場所のため、しばらく鈴ちゃんに任せて自由にしてみました。
夕方になり陣痛も頻回になって痛みで声も出始めました。
助けを求めるように見つめてきましたが、「頑張れ~」と応援するしかありません。

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事前に獣医さんから「胎盤を食べさせない様に」とアドバイスをもらっていたので、生まれた時にお手伝いができるように、手袋をつけて私も準備します。
自然界では、他の動物に自分の出産を隠すために、胎盤を食べて形跡を残さないようにするようですが、胎盤を食べてしまうと母犬が吐いたり、下痢をしたりするようで食べさせない様にと言われました。
しばらくするとゆっくり赤ちゃんを包んでいる膜が出てきて、膜に包まれた状態で18時30分160gの男の子が元気に生まれてくれました。続けて18時48分170gの女の子。

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少し時間があいて19時44分165gの女の子。また少し時間があいて、20時18分165gの男の子が無事に生まれました。
生まれたばかりで目もあいていないのにみんな上手におっぱいを飲んでいました。
先に生まれた子達におっぱいをあげながらの出産で陣痛もどんどんついて全員が元気に生まれることができました。
おっぱいを刺激することで陣痛が強くなるのは人間と同じなんだなぁと感じました。
2枚目の写真は出産を終えた直後の写真で、疲れておっぱいをあげながらウトウトと眠っていました。
家族みんなで「おめでとう」「お疲れ様」と祝福しました。
また一緒に飼っている他の愛犬も出産の時はソワソワとしていましたが、興味があるようで、鈴ちゃんに迷惑をかけない範囲で遠くから眺めていました。
育児では、産後2日目からおっぱいがガチガチになって、乳腺炎になりかけていたのでマッサージをしてあげ、なんとか乳腺炎にならずに過ごすことができました。
初めのうちは頻回授乳で休む間もなく疲れていましたが、赤ちゃんたちが寝ている間に鈴ちゃんもウトウト……。
出産直後は他の愛犬達を寄せ付けなかった鈴ちゃんですが、日に日に自分が休むために他の愛犬達に任せるようになりました。
鈴ちゃんが休息をとっている間は他の愛犬達が赤ちゃんの面倒を見ていました。まさに集団育児!
生後2週間程で目が開き始め、よちよちと歩くようになりました。今では上手に走り回るまで成長しました。
起きている時はゲージからみんな脱走して面倒を見てくれていた他の愛犬達と遊んでます。
他の愛犬達も上手に赤ちゃんと遊んでくれています。
生後1か月頃には歯が生えはじめ、離乳食が始まりました。
体重も1kg越えてきて、順調に大きくなってます。離乳食も始まり授乳回数が減って、そろそろ卒乳の時期が近づいてきました。
授乳回数が減ってきた事でおっぱいはパンパンになり、また乳腺炎になりかけていました。あまり搾ってしまうとなかなか卒乳できないので、少しだけ搾って、アイスノンで冷しておっぱいの張りが落ち着くようにしました。4枚目の写真が冷やしている様子です。嫌がることもなく、つけてくれています。
今回愛犬の出産・育児に関わり、人と同じところが沢山あることを知りました。
犬の出産・育児は小学生の時にも経験していますが、あの頃とは違った目線で関わることができました。
助産師としての沢山の学びをさせてくれる鈴ちゃんや、愛犬達に感謝です。

助産師 中山裕可里


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