私の趣味“読書”

私の趣味といえば、ずばり小説を読むこと。
一時期アガサクリスティーに凝ってみたり、大沢在昌や東野圭吾他とにかく乱読で、なんでもいいのです。
今、はまっているのが、時代小説なのです。
古い作家では山岡宗八さんから近年では宮部みゆきさんまで、結構幅広く色々と読んできましたが、特に最近気に入って寝る前などにくり返し読んでいるのは、宮部みゆきさんや藤沢周平さんの小説です。

どちらの作風も、とても人間味があり、生き様に垣間見る心の機微が絶妙に表現されていて、温かくもあり、ちょっぴり切なくもある感じが、読んでいてとても心地よいのです。

　また時代小説は大昔の江戸時代の話なので、なんとなく自分のいる現代とは違う異世界の話を読んでいるようで、それでいて昔とはいえ、今の自分に身近にも感じることもできる…そんなちょうど良い安心できる距離感が、夢中になれる理由の一つでもあります。

　時代小説を読んでいていつも思うことは、「人が人として生きるというのは、いつの時代も簡単ではないのだなぁ～」ということ。
自分が自分らしく生きるとはどういうことなのか?
普段、あまり考えることのないことを、武士や当時の人たちの生き様を通して考えたりもします。
人の心の深い感情の襞にふっと同感を覚えることも。

　こんな感じで、私にとって時代小説を読むというのはとっても大切な気分転換であり、脳トレでもあるのです。
今度、藤沢周平さんの作品がまた映画化されたみたいなので、友人を誘って映画館に観に行きたいとおもっています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(助産師　寺島　法子)