MAKE　A　WISH

メイク　ア　ウィッシュ　という団体を知っていますか?

難病の子供たちの夢実現をお手伝いすることを唯一の目的としている世界的なボランティア団体です。
私も以前テレビで見たことがあるのですが、子供たちの夢が大きく普通の人では叶えてあげられないようなものだと思っていました。
しかし、今回お世話になっている、車屋さんから連絡があり、お手伝いする機会ができました。

7歳の男の子で、小学校入学式を目前にした今年の3月に発症し、現在の病状はとても厳しく、病院の先生から1日も早く、夢を実現してあげてください・・とアドバイスを受けていました。
この子の夢が、車が好きで、スポーツカーや、大きな音が出るマフラーのついた車に乗りたいと、目を輝かせながら話してくれたそうです。
そこで、ボランティア団体から車屋さんに連絡があり、そこからいろいろな人に連絡があったのです。
当日は、40台ほどの車が若宮のトヨタの自動車工場に集まりました。

男の子は、長椅子のようなベッドに横になっていました。
まず、リモコンカーなどをプレゼントした後、車に乗ってもらう予定でしたが、座ることも出来ない程体調が悪く、残念ながら乗車することはできませんでした。また、知らない人がたくさんいることで、ゆっくりできず、関係者以外は、その場から離れることになりました。
それから一台一台見るために、ベッドごと移動して1時間ほど見ていました。最後にご両親の挨拶があり、かぼそい声で男の子から「ありがどう」とありました。
ボランティア団体の方と話しましたが、車を集める場所の確保、病院からの外出できるように、病院のスタッフの協力などいろいろ大変だったそうです。
テレビで見た夢は、大きな夢でしたが、ほとんどの子供は、散歩がしたいとか、ディズニーランドにいきたいとか、本当に小さな夢です。私たちは、健康であることをありがたく思わなければと、あらためて感じました。

(検査技師　松本　順子)