柳川でせいろ蒸し

遅まきながら、夏バテ予防のため、柳川に鰻を食べに行って来ました。

夏バテを防ぐために鰻を食べる習慣は、日本では大変古く『万葉集』にまでさかのぼります。
鰻が現在のような形で一般に食べられるようになったのは、江戸時代後期からだそうです。
柳川では、白焼き、うざく、肝吸い、せいろ蒸しをいただきました。
このせいろ蒸しは、柳川の城主が冷えた鰻重を暖め直し方法として始まったそうです。

鰻は、中国・韓国、イタリア・スペイン・フランスなど南欧を中心に、煮こごり料理としてよく食べられてます。
スペイン料理で稚魚のオリーブ焼き(約百匹)を食べた時、えらくずんぐりした白魚だなぁと思っていたら、値段を見てビックリ・・
高価なうなぎの稚魚でした。
スペインでは、高価なうなぎの稚魚の代わりに、すり身で作ったうなぎの稚魚もどきまで販売されています。
日本のカニかまみたいな感じですね。
反対にユダヤやイスラムでは、[鱗の無い魚は食べてはいけない]という戒律から、近年まで鱗が目立たないうなぎを食べることはタブーとされていました。

19才のアメリカからの留学生に日本料理なにが好きと聞いたらうなぎのたれ、と言ってうなぎは、蛇と言って絶対食べませんでしたが、たれのかかったご飯を人の分まで、奪うように食べてました。

　　　　　　　　　　　　　　　　(助産師　主任　吉田　由美)