北九州マラソン
2015年02月14日 スタッフ
こんにちは、看護師の中野です。
猛威をふるっていたインフルエンザもやや陰を潜めてきましたが、まだまだ油断は禁物です。帰宅時のうがいと手洗いは引き続き行いたいですね。
皆さんは寒い日は何をしてお過ごしですか?
先日の日曜日は久しぶりに寒波到来という感じで本当に寒かったですね、ご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、第2回目の北九州マラソンがあの寒さの中、開催されました。
実は私も初参加しました!と言ってもランナーとしてではなく救命ボランティアの一員としてですが…しかし本当に貴重な経験をさせていただきました。
大会当日は朝から小雨がぱらつき、かなり冷え込んでいましたが、ランナーがスタートしてからも天候の回復は思わしくなく時折、強風が吹き雪がちらつき、沿道でランナーを見守る私達でさえかなり辛い状況でした。
ランナーはどの人も歯を食いしばり、とてもきつそうに走っておられました。私は30キロ地点でスタンバイをするAED隊でした。幸いAEDを使用するような重傷者はいませんでしたが、寒さで体が凍張って足がつったり、足が棒のようになって走れなくなるランナーが多く、私達はそんなランナーの脚をマッサージしてほぐしてあげるケアがほとんどでした。
足がつるだけなら、ほぐしてまたコースに戻れるのですが、中には走っている間は汗をかいていた体が、止まった途端に汗が氷のように冷たくなって体を冷やし、あっという間に低体温症になる方もいてAEDよりも保温シートが大活躍していました。
私のチームは小倉南消防署の消防士さんと鍼灸師の専門学校の先生と私を含め看護師が2名の4人でしたが、一番活躍したのは言うまでもなく、つった脚を見事なマッサージでほぐしていた鍼灸師の専門学校の先生でした。
聞くところによると「ゴールの西日本展示場の中は野戦病院のようだ!」ということでしたが、まさにそんな感じで何人もの方が毛布に包まれながら、ガタガタと体を震わせて担架に横たわっていました。
死亡者もなく無事に大会は終了しましたが、ランナーの方にとって本当に過酷な中でのチャレンジだったと思います。フルマラソンに参加して、さらに完走したとしたら、それは素晴らしい達成感と自信につながるんだろうな…と心から思いました。
任務終了後に食べた、ホルモンうどんの美味しかったこと!スープの暖かさが冷えた体に染み込みました。
そうそう、大会中に辛そうに走っているランナーに声をかけて必要であれば、マッサージをしてあげたのですが、マッサージを希望されるランナーは全て男性でした。もちろん女性のランナーにも声はかけたのですが、ほとんどの方が「大丈夫です!」との返答、中には「寒いでしょ?頑張ってください」と逆に私達を気遣う言葉をかけてくださる方もいらっしゃいました。
女は強し!を痛感した一日でもありました。
(看護師 師長 中野 里美)
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