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「ブンナよ木からおりてこい」

2012年12月20日 スタッフ

2012121700 時折みぞれ降る、寒い季節になりました。
皆様お風邪など召していませんか?

又一年が、あっという間に過ぎようとしています。
生まれ来る命にめぐり合える仕事にかかわれて、本当に嬉しく思っています、ありがとうです。

この前、市民劇場の観劇に行ってきまして、いつも予備知識も何もなしに観にいくのですが、今回は「ブンナよ木からおりてこい」という青年座の演劇でした。
観終わってふと、友達と「これは子どもさんに見せたいような演劇だったね」、なんて感想を言い合いながら帰ってまいりました。

主人公ブンナは、若い元気なトノサマ蛙、仲間達と共にトンビや蛇を見張ったりして暮らしています。

そんな或る日、この世にはもっともっと広く平和で、仲間の殺されない未知の国がある。
池の暮らしにあきたりなくなったブンナは新天地を探しに、長老蛙の止めるのもきかず、住みなれたお寺の境内にそびえ立つ椎の木のてっぺんに登ることにしました。
そして、やっとの思いでてっぺんまで這い上がったブンナ。
「天国だ!」…しかし、そこは鳶の餌ぐらだったのです。
次々と連れてこられる傷ついた雀、百舌、鼠、蛇たち。
彼等は「死」を前に壮絶な戦いを繰り広げます。
天国から一転。
ブンナは土の中で怯え、慄きつつも、なお生きることを考えます。
生きているものの命の連鎖、その厳しさの中で、命はつながっている。
自分ひとりの命ではないんだと知るのです。
秋から冬へ、そして長い長い冬眠、季節は巡りまた春がやってきます…。

蛙さんを演じている役者さんたちは、2時間ずっと座った開脚姿勢のまま、歩いたり、歌ったりしていました。
とっても素晴らしい感動とエネルギーを貰いながら、又私もまた頑張るぞーと思いましたね。
では皆様、暖かくしてお過ごしくださいね。

来年もよろしくお願いいたします。  

 助産師 寺島 法子


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