Diary title
時代は巡る
2023年12月19日 スタッフ先日まで全く雪の気配がなく、クリスマスの雰囲気がいまいち出ませんでしたが、今朝は雪がちらつくとても寒い日でした。
今日12月17日は北九州市の初冠雪とのこと。(ちなみに初雪は12月14日でした)一層寒くなりますね。
インフルエンザが猛威を振るっていますので、予防を心がけていただきたいものです。
さて、私の家族は冬生まれがとても多く、寒くなるとイベント続きです。
今月は両親の誕生月で、父が傘寿(数えで80歳)母が古希(数えで70歳)を迎えました。
「カニが食べたい」という母のリクエストで、カニ食べ放題付きのホテルディナーへ行きました。
娘も姪っ子もカニがむけません。
両親含めて大人もちまちま食べるので、「そのカニ皿私にちょうだい」と言い、黙々とカニの解体作業を続け、「もういい。カニ見たくない。」とまで言わせました。
学生時代にカニ料理屋でアルバイト経験のある私。
今度から自分の特技に「カニの早むき」を入れようと思います。
カニ、とても美味しかったです。
そしてひたすらカニをむく私の前で、姪っ子はひたすらライチ(中国原産の硬い皮で覆われた果実)の皮をむいていました。
はたから見たら異様な光景だったと思います。
長寿大国の日本。
平均寿命は男性が80.1歳、女性は87.2歳です。
両親はまだまだ元気ですが、父は平均寿命を迎えました。
昭和19年生まれの父は双子です。
終戦前で、日本が一番貧しかった時代でした。
その当時産婆さんと言われた助産師が、自宅で父と叔父を取り上げたそうです。
医療器械も何もない時代に、しかも自宅で双子を…なんて今考えると非常にリスクが高く正直怖いです。
何よりその当時の産婆さんの技術と度胸は相当なものだと思いました。
身体がとても小さかった祖母ですが、おそらく1500g程度(当時は体重を測ることもしなかったそうです)の2人を出産しました。
祖母も命がけです。
ただ産後も栄養状態が悪く、母乳が出なかったそうです。すると祖父がどこからかヤギを買って来て、父と叔父にヤギの乳を飲ませて育てたとのこと。
「ヤギの乳を飲んだらよく下痢したんよねぇ」という、とてつもなく恐ろしい話を祖母から聞いたことがあります。
よく生きていたな…と思います。
時代は巡り、父と母の間に私と弟が生まれ、私と弟にもそれぞれのパートナーとの間に子どもを授かることが出来ました。
その間医療は進歩し、物は豊かになり、その恩恵を充分に受けて生活することが出来ています。
怒涛の時代、命を繋いでくれたことに感謝し、この先の時代もまた良い時代であることを願います。
次に両親が揃って長寿祝いが出来るのが、父が卒寿(90歳)母が傘寿(80歳)です。
きっと元気でお祝い出来るでしょう!いつまでも仲良く笑って長生きしてもらいたいです。
助産師 主任大坪仁美
Other diaries
その外のおはなしも、是非お読みください。
Mission
みちおかレディースクリニックは
出産を通じて一生の付きあいが生まれる
お母さんと赤ちゃんの第2の家を
目指しています
「病院(ホスピタル)」の語源は「ホテル」と同じ「ホスピス(宿)」と言われています。
だからこそ、私達は物心両面で、みなさまの出産、育児のサポートを行い、人のぬくもりを感じる家でありたいと思っています。