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子宮頸がんワクチン、シルガード9について
2023年04月18日 スタッフ以前、このブログで子宮頚がん予防のH P Vワクチンについて書かせていただきました。
今回はそのH P Vワクチンの新しい情報についてです。
※H P V(ヒトパピローマウイルス)は子宮頚がんや尖圭コンジローマなどの病気発生に関わっています。性的接触のある女性の50%以上が1度は感染するといわれる一般的なウイルスです。
令和5年(2023)4月から9価ワクチンのシルガード9が公費で接種できるようになりました。
HPVにはいくつかの種類があり、9価ワクチンはこのうち9種類のHPV感染を防ぐワクチンで、子宮頚がんの原因の80~90%を防ぐといわれます。
対象は小学校6年〜高校1年の女子です。キャッチアップ世代として平成9年度生まれ〜平成18年度生まれ(1997年4月2日~2007年4月1日)の女性も接種可能です。
当院でもこの9価ワクチンを接種することができ、すでに何名かが接種を開始しています。
以前から公費接種できているガーダシルは4価のワクチンです。
こちらも引き続き接種可能ですので、わからないことがあればお問合せください。
子宮のがんには頚がんと体がん、大きく分けてこの2種類があります。
子宮頚がんは体がんと比較すると20から30代の女性の発症も多いです。
原因となるH P Vは一般的なウイルスですので若い世代のみなさんにも関係のあるがんといっても過言ではありません!!
私が以前、他の病院に勤めていた際には子宮頚がんの方と接することが多々ありました。出産経験のある方が多く、中には子育て中の方もいました。自分が子宮頚がんになったので娘にワクチンを受けさせます、と母娘で一緒に来院される方もおられました。
そして、ワクチン接種に加えて20歳を迎えたら子宮頚がん検診が大切になります。
もちろんワクチンを受けていない方、ワクチンを受けないという方も検診をお勧めします。
子宮がん検診には婦人科の診察(内診台での診察)が必要です。
抵抗がある方もおられるでしょうが、自分の体と向き合うことはとても大切なことです。
お母さんと娘さん、親子で検診に来られる方、姉妹や友人同士で来られる方もいらっしゃいます。
当院で産まれた方がH P Vワクチンや検診に来て下さることもあり、こんな形でまた関わりをもてることが嬉しくなります。
子宮頸がん予防・ワクチンについて、ぜひご家庭や友人同士でも話してみてください。
助産師 久原
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