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愛情ホルモンのお話
2022年09月29日 スタッフこんにちは、助産師の大坪です。
吹く風や夜の虫の声に、秋を感じるようになりましたね。ですが、朝晩涼しかったり日中まだまだ暑かったりと体調を崩しやすいときです。気をつけてお過ごしください。
さて、今日はちょっと専門的なお話をしようと思います。
『オキシトシン』という物質をご存知でしょうか。
オキシトシンはお産をする際に子宮の収縮を促し、陣痛を起こします。
また産後には乳汁を分泌する役割も担っているとっても大事なホルモンです。と、ここまでが教科書レベルのお話。
このオキシトシン、実はもっともっと多くの可能性を秘めているんです。
オキシトシンは、愛情や穏やかな触れ合いを通して分泌されます。
オキシトシンは別名『愛情ホルモン』と言われています。
例えば人に親切にして『ありがとう』と言われて気分が悪くなる人はいませんよね?
ありがとうと伝えた方も伝えられた方もほっこりした気持ちになります。これがオキシトシンの持つ力なんです。
もっと分かりやすい例を挙げると、大好きな人と触れ合ったり、可愛いペットと遊んだり、仲間と一緒にワイワイ騒いでごはん食べたりおしゃべりしたりすると、すごく楽しくて嬉しい気持ちになりますよね。
このポジティブな気持ちにさせてくれるのはオキシトシンのおかげなんです。極論、世の中の全員がオキシトシンを出し合えば、争い事もなくなるって話です。オキシトシンって凄い!!
また冒頭でもお話したように、オキシトシンは陣痛を起こすホルモンでもあります。
気持ちよくなるホルモンなのに痛いってどういうこと?ってなりますよね。
それもカラクリがあり、陣痛が強くなると、エンドルフィンという脳内麻薬が分泌されるようになります。
もちろん自然に分泌される麻薬なのでご安心を!
この麻薬のおかげで痛いはずなのに気持ち良くてとっても眠い…となります。
この脳内麻薬はオキシトシンが多量に分泌されないと出てきません。
愛しい赤ちゃんのことを思いやると、オキシトシンは多量に分泌されます。ですから『痛いーっ』と言っていたお産中のママさんが、途中でウトウトしだすと、これはお産が間近になったなと判断するんです。
オキシトシンの力ってまだまだあって、今でも研究が続けられています。
オキシトシンって奥深い…当院スタッフのM助産師はオキシトシンマニアなので、いろいろ教えてもらうつもりです!
最後に偉大なオキシトシンを出すためのキーワードを。『ありがとう』『愛してる』『大好き』『嬉しい』『可愛い』です。周りの大切な人に沢山この言葉を伝えていきましょう!
写真はちょっとマニアックですが面白いオキシトシンの話が出てきます。興味のある方は是非!
助産師 主任大坪
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