桃

こんにちは、看護師の中野です。

我が家の庭に小さな桃の木があります。
5年前に義母が亡くなった時に夫が『お袋は桃が好きだったから桃の木を植えよう…』と植えた木です。

毎年、可愛いピンク色の花を咲かせて3年目に初めて小さな実がなりました。桃栗三年柿八年とはよく言ったもんだな…と感心したことを覚えています。
この桃の木は少し不思議な木で、買った時からほとんど大きくならず小さいままですが、かと言って枯れるわけでもなく、ただ毎年少しだけ花を咲かせて楽しませてくれる何とも健気な木です。

その桃の木に今年は本当に立派な実がなりました。

大中小の実が3つ、夫は毎日その成長を楽しみにしており『さあ…そろそろ収穫しよう!』と帰宅していつものように木を見に行ったら、食べ頃の桃の実は3つともカラスに食べられていました。

『やられた〜』と言う夫の大声で外に飛び出してみると、皮だけが無惨に散らばっており、近づくとその皮からは何とも甘い桃の匂いが漂っていました。
『腐って無駄にならずにカラスの命に繋がったから良し!!としよう』と夫を慰めるしかありませんでした。

来年はもっと立派な実がなることを期待しつつ、暖かく成長を見守りたいと思います。

看護師　師長　中野