法律の壁

先日高校2年生の娘がJRの電車内に学校のサブバックを忘れてしまいました。
すぐにJR小倉駅に忘れ物の届けを出して待つことに・・
電車が終点にたどり着いたぐらいにもう一度小倉駅に問い合わせたのですが、忘れものはなかったとのこと・・・
サブバックの中身は教科書とファイルだけなのですが、テストを数日後に控えている娘は焦りまくり・・・落ち込み・・
学校のサブバックといえどもバックはバック、誰かが持ち去って中身に金目の物がないのでどこかのゴミ箱にでも捨てられたかな?なんて思っていました。

(写真は9月19日に撮影した桜島です。爆発による噴煙が市内に来ていて街中は黒い灰だらけでした。すごかったです。地球の鼓動を感じるひと時でした。)

翌日の早朝遠賀川駅よりお電話が・・(すでに娘は家を出た後だったのですが・・・)
「お宅のバックをお客さんが届けてくれました。」とのこと。
すごくうれしくなり、「取りに行きます。届けてくださった方はわかりますか?」と問うとわかりますと言うお返事。
遠賀川駅に行くとお電話いただいた方とは違う方で、「届けてくださった方わかりますか?」と言うと「わかりません・・」との答え。
個人情報保護法により簡単にお名前、ご連絡先を相手に言えないといった状況でした。

娘のバックは無事に帰ってきました。
忘れもののバックを親切に届けてくださった方がいる世の中、まだまだ捨てたもんじゃないなあ・・ちょっと悪いほうにばかり考えていた自分が少し恥ずかしかったです。
しかし、一方では届けてくださった方にお礼の一言も言えず、なんともやるせない気持ちになりました。

ご存知のように個人情報保護法が2005年4月に全面施行されています。
当院でも時々○○来ていませんか?とか○○入院していませんか?携帯が繋がらないから・・とおっしゃって電話をかけて来られる方がいらっしゃいます。
これも個人情報になりますので、受診している、していない、入院している、していないはお話しできませんのでご了承ください。
例え相手が親と言われてもお電話では本当に親かどうかの確認のしようがないのです。
そこをご理解していただけたらと思います。
くれぐれも個人情報保護法は法律で決まっていることなので無理はおっしゃらないでいただきたいです。
お互いに嫌な思いをしますので・・よろしくお願い致します。

　　　　　　　　　　　　　　　(マネージャー　道岡　弥生)