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分娩予約について

2008年04月15日 マネージャー

ご存知の方も多いと思いますが、少し前に厚生労働省より「全国産科医療施設77か所が分娩休止、制限」というニュースがありました。ある番組では、これから妊娠される方は妊娠される前にお産できる施設があるかどうかを確認しておいたほうがよい、と言っていました。
あまり暗くなるような話はしたくありませんが、産科医不足は全国で深刻な状況をもたらしているようです。 影響はうちにも確実に来ています。半年も先の10月の県外からの里帰り分娩希望の方が既に8名もおられます。どの方へも「現時点ではまだお受けできるかどうかわかりません。○月○日以降にご連絡差し上げます。」とお話させていただいております。それでも是非「みちおか」でお産したい・・待ちます・・キャンセル待ちでも待ちます・・と言ってくださいます。(そこまで言っていただくのは本当に涙がでるほど嬉しいですし、皆さんお受けしてあげたいのですが・・・)  (写真のベビーは本文とは関係ありません。)

 

当院では月毎の分娩数が定数(現在、月40分娩を限度としております)になり次第やむなく締め切らせていただいております。安全な医療と快適な入院生活を提供するためにはやむをえないことです。
また以前から分娩予約される場合は前納金(現在、25万円、もちろんこれは分娩費に含まれます。分娩費とは別にかかるお金ではありません)を納めていただいた時点で予約完了としております。
口頭での分娩予約だけでは、こちらから他県へ里帰りを予定されている方でも念のために予約だけ取っておこうとされるため、あっという間に定数をはるかに越えてしまいます。
本当に当院で分娩をされる方の正確な数の把握しておかなければならず、そのため前納金制度は必要と考えております。
以前はそんなに急いでいただかなくてもよかったのですが、先に述べたように里帰りをご希望の方が多くなってきています。申し込みがあった順にすれば簡単でこちらとしても気が楽なのですが、そうなると現在きちんと通院していただいている方でも、たまたままだ分娩予約されてなかったという方をお受けできない状況になってしまいます。
なるべくそういったことを防ぐため、早めに分娩予約をしていただくようお話しており、多くの皆さんには理解していただいております。

でも中にはごくごく稀に、こんなに早く・・「みちおか」ではいきなり25万円を要求された・・などと一方的に不快に思われる方もおられるようです。なんとも切ないですが、こちらとしてはひたすら一生懸命ご説明して理解していただくしかありません。

このあいだ、別の月の分娩予約で待っていただいていた方を受けることができ連絡をしましたところ、その日のうちにすぐご両親が前納金をもってこられました。「これでひと安心」とにこやかに帰られました。

今後の産科事情はどうなるのでしょうか?私たちも安全な医療を心がけるのが最優先と考えております。安心、安全な医療は医療従事者と患者さまとの信頼関係からなりたっています。妊婦さんが安心して生活できるようになるといいのですが・・

 


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