新型コロナウイルスに対する当院の試み

5月の心地よい風が吹く季節となりました。
新型コロナウイルスと向き合って、1年が過ぎましたが一向に収束する気配がありません。
変異ウイルスN501Yによる感染力の強さが懸念される中、ゴールデンウイークに突入しております。

ワクチン接種が始まったものの、2回接種できた医療従事者は4月末で20%だそうです。

当院のスタッフも2回目の接種を5月半ばを予定しております。
大幅な遅れを感じますが、それまでに感染しないようにしっかり対策を講じていきたいと思います。

昨年より試行錯誤しながらの感染対策を行ってきました。

〇　健診等はお一人での受診
〇　マザークラスはYouTubeで配信
〇　面会、立会い禁止
〇　里帰りは31週くらいで帰ってきていただき、2週間待機後受診
〇　38週前後で北九州市によるPCR検査
〇　入院前遺伝子検査　IDNOW(厚労省認定検査)
〇　受付、診察室などにパーテンション設置
　　　　　　　　　　　　　　　等々もっとたくさんあります
社会情勢等を考慮しながら診療をしてまいりました。

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中でも当院が大事にしている産後ケアですが、残念ながらコロナの影響でほとんど行えていない状況です。

唯一、ディナーホールでのお食事は感染対策を徹底して、行っております。

会食による感染リスクが高いのではないか?と懸念される方もおられますが、通常のレストランとは違いコロナウイルスに感染していない事を確認した上で行っております。

それは、38週前後の唾液によるPCR検査と　入院直前に行うアボット社のID　NOW　による遺伝子検査です。

コロナウイルスの検査はPCR法が主に行われていますが、ID　NOWは等温核酸増幅法による遺伝子検査です。
同等の結果を出すことができます。
あのアメリカの元トランプ大統領も検査しました。

今、救急病院等も入院時にこの検査を導入している所が多くなったようです。　
約15分で検査結果が得られるのが魅力です。

これら2回の遺伝子検査でマイナスになった方だけが当院で分娩になっておりますので、安全、安心な入院生活を送って頂いております。

産後は話をすることがとても大切です。産後の不安定な心と体をリラックスさせるのは、お話しすることです。
いろんな方とお話しすることで心身共に整っていきます。不安は口にすると楽になります。
当院で最も大切にしていることです。

これから当院でお産される方、どうぞ、安心してお産に備えて下さい。

先日、4月29日の読売新聞の人生案内に、感染地域(緊急事態宣言が発令されている地域)から単身赴任の父親が帰りたがって困っているという内容の投稿がありました。

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父親は単身赴任なので家族の顔を見たい。でも家族は感染拡大地域から帰ってくる父親に今回は遠慮して欲しいとお願いしても聞く耳を持たない・・自分は感染しないと思っている・・と
全く困ったお父さんだな?と思いましたが、そのようなお話患者様の中からも聞きます。

感染症に関しては本当に知識と認識に温度差があると感じています。

連日のように東京では、路上飲みが報道されていますが、自分たちが感染を拡大させるかも・・なんて思っていない様子です。
でも感染し、重症化したら病院に行くのでしょうね・・その時は路上飲みを悔いるのかな?
また若者はTVを観ないので、今の現時点の感染症がどのようになっているのか、本当に知りません。

どれだけ　N501Y という変異ウイルスが怖いかTVでは毎日のように伝えていますが、なかなか認識までとはいかないのでしょう。

ワクチン接種が広まるまでにはもう少し時間がかかりそうです。
妊婦さんがコロナウイルスにより感染症を起こすと、重症化しやすいと言われます。
変異ウイルスだと重症化のスピードも速いようです。

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妊婦さんがおられるご家庭は県境を越えた移動などせず、お過ごしいただけたらと思います。

緊急事態宣言が出ている地域から帰省された方との接触はお控えください。
福岡県は緊急事態宣言は出ておりませんが、陽性率は非常に高い数値を示しております。
油断できない状況ということを念頭においてお過ごしいただけたらと思います。

自粛生活もここまで来ると本当にストレスが溜まりますが、後もう少しの我慢だと思います。
皆様頑張りましょう。

今年我が家の芍薬が少し早く、きれいにいっぱい咲きました。
花弁が多いのでとても好きな花です。いい匂いがして癒してくれます。

マネージャー　道岡弥生

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