胎動がなくなると出産が近いってほんと?
2007年04月09日 院長昔の人はよくこう言っていました。「お腹の中の赤ちゃんがよく動いているうちはまだまだ生まれない。赤ちゃんが動かなくなったらそろそろ生まれるころだ。」
これって本当でしょうか?言葉通りにとらえると、これは大きな間違いです。
皆さんのお腹の中の赤ちゃんは生まれるまでずっと動かなくなる事はありません。よく動いている(=胎動がつよい)のは赤ちゃんからの今日も元気ですというサインです。胎動の有無と陣痛が来る来ないとは関係ありません。もちろんお腹の赤ちゃんは数十分の睡眠サイクルで寝たり起きたりしていますので、今動かなくても数十分後には必ず起きてしっかり動き出します。それでいいのです。例えば、分娩室で次の陣痛で生まれますという時にもボコボコ動いている赤ちゃんがいます。こういう赤ちゃんは頭だけ出したらもう泣き始めるような、とりわけ元気が良い子なのです。(万一あったら困りますが、例えば今日は朝から動いていないという時は、動く元気もないと思ってください。直ちにクリニックへ連絡して、超音波検査や胎児心拍モニター検査を受ける必要があります。)
電話で陣痛などの連絡を受けた時、うちのスタッフには必ず赤ちゃんは動いていますか、と聞くようにしています。ほとんどの方は「はい、元気に動いています。」と答えられます。たまに「絶対動いていません。」と言い張られる方がおられます。後で聞いてみるとやはりこの場合の多くは、出産が近いと赤ちゃんが動かなくなると思っておられる方です。「動いている。と言うとまだまだと思われて入院させてもらえないかと思って。」と言われたりします。あるいは、陣痛がきて胎動を感じる余裕がなくなっているのかもしれません。落ち着いてみると、陣痛と陣痛との合間(間欠期)にはやっぱり赤ちゃんの動きを感じることができると思います。皆さんのお腹の中の赤ちゃんは生まれるまでずっと動かなくなる事はありません。(以上は、当院のマザークラスの第1課で私が毎回お話していることの極一部です。)
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目指しています
「病院(ホスピタル)」の語源は「ホテル」と同じ「ホスピス(宿)」と言われています。
だからこそ、私達は物心両面で、みなさまの出産、育児のサポートを行い、人のぬくもりを感じる家でありたいと思っています。