赤ちゃんの抱き癖ってホントに悪いの?
2007年09月14日 院長一ヶ月健診などで時々「まわりのひとから“赤ちゃんをあんまり抱っこすると抱き癖がつくからほどほどにしなさい。”と言われました。」と言うお母さんがおられます。
確かに我々の親の世代はよくこんなことを言ったようです。子育てを経験された方はみなさんは一度や二度は言われたことがあるかも知れません。しかし当院では一貫してこの考えは間違いであると指導しています。
この点についても6月末の白川先生をお招きした院内スタッフ勉強会の時に(左の「院長のおはなし」から過去のおはなしをご参照ください)、白川先生のお考えをお尋ねしました。私の考えが白川先生のお考えとほぼ一致いていたので安心しました。
そもそも哺乳動物の赤ちゃんは母親から離れると母親を求めて泣きます。しかし泣いても泣いても母親が現れないと、ある時を境に本能的にあきらめて泣かなくなるそうです。それはこのまま泣き続けると、今度は外敵に自分の存在を知られて襲われる可能性が出てくるからだそうです。
動物の話は余談として、抱き癖がつかないようにするために抱っこしないというのは、赤ちゃんに“抱っこしてあげないから早くあきらめて泣くのやめなさい”と言っているようなものなのです。抱っこしてほしくて泣いている子は、思う存分抱っこしてあげたらいいんです。
もうひとつ余談ですが、親から愛情をいっぱいうけて育った子は表情が豊かで、親にあまりかまってもらえない子は表情が乏しいといいます。どの子もはじめは周囲に愛想をふりまきます。親がこれに応えていないと、やがてあきらめて無表情になっていくのです。 子どもにあきらめさせてはいけないのです。 母親のにおいが恋しくて泣いている子は、思う存分抱っこしてあげたらいいんです。 (写真は昨日生まれた赤ちゃんです。本文とは関係ありません。)
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